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令和7年度入学式

4月8日(火)<入学式・式辞>

 満開の桜が咲き誇る本日ここに、同窓会長 新井義宗 様、PTA会長 内山美智子 様をはじめ、ご来賓の皆様、保護者の皆様方のご臨席のもと、群馬県立前橋西高等学校 第四十三回入学式を挙行できますことを、心より御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました155名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんを本校の一員として迎えることができることを、大変嬉しく思います。また、ご家族の皆様におかれましても、お子様の新たな門出を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。 

 さて、新入生の皆さん、皆さんは今、これまでにないスピードで変化する激動の時代を生きています。技術革新やグローバル化が信じられない速度で進み、社会そのものが大きく変化するなかで、様々な判断を求められ、そして進むべき道を選択しなくてはならないとても難しい時代です。そんな時代において、大切にしなければならない資質、それは一言で言えば、生涯にわたって学び続ける姿勢であると思います。昨日まで正しかった情報が明日には覆されるかもしれないそんな危うい時代において、迷わず確かな道を歩みたければ、自ら常識を疑い日々新たな知識を得ようとする姿勢が不可欠であろうと思います。各教科における知識をベースとして持ったうえで、地域やさらには国内外にも大きく学びの場を広げ、様々な分野で自身の教養を深めてほしいと思います。

 本校では、卒業までに身に付けられる力、身につけたい力として次の三点を掲げています。一つ目は多文化共生・共創社会に必要な思いやりの心とコミュニケーション力、二つ目は論理的に情報をつなぐことを通した課題解決力や表現力・発信力、三つ目は失敗を恐れずつながることに挑戦し、何事にも粘り強く取り組む態度です。

 これらに共通するキーワードは「つながる力」です。これは、知識をつなぎ合わせ自身の考えを整理した上で、仲間はもちろん、多種多様な人々とのつながりをもつことで、未来を担う人材へと成長することを意味しています。

 人は一人では生きていけません。他者とのつながりの中で、お互いに影響を与え合いながら生きています。皆さんのこれから始まる高校生活のなかで、多くの仲間や先生、学校内外の方々からたくさんの有益な刺激を受け、また皆さん一人一人が周囲によい影響を与えられる存在へと成長してほしいと願っています。

 これからの三年間は、今後の人生の方向性を決める大切な三年間です。二度と戻ることのできない貴重な三年間です。でもだからといって決して臆病になってはいけません。失敗は若さの特権であり、成長に必要な過程です。自分の可能性を信じて、失敗を恐れず挑戦する三年間としてほしいと心から願っています。

 保護者の皆様、本日から三年間、これまで大切に育ててきていただいたお子様を、一丸となって全力で支えていくことを全教職員を代表してお約束いたします。それぞれの御家庭により教育観は様々であり、時に学校と御家庭とで考えが行き違うこともあるかもしれません。ですが、お子様の成長という共通のゴールを目指してともに手を携えて汗を流せればと考えております。御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

 最後に、本日から始まる新たな3年間が、新入生皆さんにとってかけがえのない時間となることを心から願い、式辞といたします。