令和6年度校長日記
関東大会壮行会
5月15日(水)
関東大会壮行会を行いました。剣道なぎなた部、陸上競技部、レスリング部が高校総体で好成績をおさめ、関東大会に出場します。
第42回入学式
4月9日(火)<入学式式辞>
校庭の桜も今を盛りと咲き誇り、皆さんを温かく出迎えています。本日、同窓会長 新井義宗 様、PTA会長 田島由里 様をはじめ、ご来賓の皆様、保護者の皆様方のご臨席のもと、群馬県立前橋西高等学校 第四十二回入学式を挙行できますことを、心より御礼申し上げます。
ただ今、入学を許可しました百六十名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今日から皆さんが前橋西高校の新しい仲間となったことをとてもうれしく思っています。
本年度の公立高等学校入学者選抜は、これまでの前期選抜と後期選抜が一本化した初めての入学試験でした。受験勉強の間、不安も感じたことがあったかもしれませんが、厳しい試験を突破し、晴れて前西生となりました。高校は、言うまでも無く、自ら希望して入り、学ぶところです。前橋西高校を自ら選んで入学したということの、自覚と責任についてもかみしめてもらいたいと思います。
皆さんが学ぶことになる前橋西高校は、昭和五十八年に地域の方々からの大きな期待を背負って開校しました。昭和六十一年には英語科が新設され、関東地区の公立高校では初の試みとして注目されました。その後、英語科が国際科に学科転換され、現在は、普通科と国際科からなる十二学級、生徒数四百七十一名の学校です。校訓として「堅忍剛健・自律敬愛」を掲げています。その意味するところは「しっかり耐え忍び、たくましく健やかなこと、そして、自らの立てた規範に従って行動し、敬い、親しみの心をもつこと」とされています。
昨年度には、生徒会の生徒たちにも協力してもらって、学校の教育活動の方針を示す「スクールポリシー」を策定しました。その中のグラデュエーションポリシー、つまり卒業までに身に付けられる力として次の三点を掲げています。一つ目は多文化共生・共創社会に必要な思いやりの心とコミュニケーション力、二つ目は論理的に情報をつなぐことにより、課題を解決する力や表現力・発信力、三つ目は失敗を恐れずつながることに挑戦し、何事にも粘り強く取り組む態度です。
本校のスクールポリシーはすべて「つながる力」をキーワードにしています。これは、学校として、地域や社会とのつながりを大事にしていること、生徒には集団や社会に参画して様々な問題を主体的に解決しようとする意識を持ってもらいたいこと、さらに、お互いに尊重し合い、仲間と協働しながら学ぶことが大切だと考えているからです。
人は一人では生きていけません。他者とのつながりの中で、他者と関わりながら生活をしています。そして、多くの人に囲まれて、多くの人と助け合って生きています。皆さんもこれから始まる高校生活でたくさんの新しい友人や先生と出会うことでしょう。高校生活の、授業やホームルームや学校行事、部活動など、様々な場面で、仲間とつながりを持ち、切磋琢磨しながら、この三つの力を意識して身に付けてもらいたいと考えています。
さて、皆さんは将来の夢や目標を持っていますか。十年後、二十年後の自分を思い描いたことがありますか。十年後は二十五歳、二十年後は三十五歳になっています。どんな仕事をしているでしょうか。どんな生活を送っているでしょうか。どんな思いで日々を過ごしているでしょうか。
夢を持ち、それに向かって進んでいくことはとても大切なことです。向かう方向が見えれば、迷いも少ないはずです。そして、目的地に近づくたびに充実した気持ちを抱くことでしょう。今やっていることは将来に全てつながっています。充実した高校生活が皆さん一人ひとりの人生の大きな土台となり、将来の幸せな人生へと繋がっていくのだと考えています。これからの三年間は、今後の人生の方向性を決める大切な三年間です。自分の可能性を信じて目標を高く持ち、その実現のために力を養い、努力する三年間です。自ら、そして仲間とともに、逞しく成長するために、この前橋西高等学校で授業、部活動、学校行事を大切にして充実した高校生活を送ってほしいと心から願っています。
保護者の皆様、お子様の御入学おめでとうございます。本日から皆様の大切なお子様を、教職員一同全力で支えていきます。家庭と学校は、いわば車の両輪です。家庭と学校で協力しながらお子様の成長に向け、一緒に取り組んでいきたいと思っておりますので、御支援と御協力をよろしくお願いいたします。
結びになりますが、新入生一人ひとりの高校生活が、希望と感動に満ちた、有意義なものとなることを祈念し、式辞といたします。